4.商標の更新

商標の更新とは?

商標権の権利期間は、設定登録の日から10年間です。
権利期間が終了する前に、更新登録が可能です。
10年ごとに更新登録を行い続けることで、永久に権利を保有することができます
しかしながら、忘れるなどして、更新登録を行わないと、その商標権は消滅してしまいます
また、商標法においては、商標が消滅した後、まったく同じ商標、まったく同じ指定商品などで他の人が商標を取得することが可能なのです。
すると、こんな事態が起こるかもしれません。

商標の更新に関する悲劇

小さな会社の社長のAさんは商標「○○」について、商標登録を受けました。忙しく商売に励む日々、その間、Aさんの手元には、特許庁から何回か封筒が来たようですが、よく内容を確認しないまま、商標登録からあっという間に10年が経ってしまいました。

さて、Aさんの商標「○○」はどうなってしまったのでしょうか。苦労して取得した商標「○○」ですが、設定の登録の日より10年間で終了します。ですので、Aさんの商標「○○」はすでに消滅していることになります。
Aさんは「まあ、商標「○○」はそれほど使用していなかったから、無くてもいいかな」と思い、そのままにしました。

それから2年後のある日、Aさんはこれまでどおり、商標「○○」を使ったチラシを配布しました。数日後、Aさんの手元に内容証明郵便が届きました。その中には、驚愕の内容が書かれていました。なんと、商標「○○」を所有するBさんが、Aさんに対して、商標「○○」の使用の中止を求めてきたのです。
自分の持っていたはずの商標「○○」が、いつの間にか、Bさんが登録している! こんなことはありえないとお思いかも知れませんが、商標法においては、商標が消滅した後、まったく同じ商標、まったく同じ指定商品などで他の人が商標を取得することが可能なのです
(なお、特許法では、一度公開された発明で特許権を取得することはできません。特許権を失っても、自分がその発明を実施できなくなることは有りません。)  

商標の更新に関する注意事項

商標権をお持ちの方は、商標の更新登録の期限は、ご注意ください
また、万が一商標の更新登録を忘れてしまった場合にも、なるべく早く再度の出願を行い、他人より先に自分で出願しましょう。  
弊所では、期限が近づくとともに、クライアント様へご連絡を差し上げます。ご返事がいただけるよう、メール、電話、郵便などを駆使して、できる限りクライアントのご意向を伺います。