3.模倣品の輸入を阻止するには?

時計メーカーのAさんの商標「○○」は、地道な営業活動と高い品質が認められ、次第に有名と
なってきました
。しかしながら、日本国内で模倣品が取引されているようです
Aさんが調査した結果、日本ではないX国でBさんが製造しているようです

Aさんは、前もってX国にて、商標権を取得していたため、Bさんに対して製造の中止などを求め
ました。しかし、裁判の結果が出るのは時間がかかるうえ、現在すでにBさんが製造した模倣品が
X国内の市場に出回っており、それらが日本に輸入されることも十分に考えられます。

そこで、Aさんは、日本への模倣品の輸入を食い止めるため、税関に対して「輸入差止申立」を
行いました。Aさんは、申立ての中に、真正品と模倣品の見分け方や、X国のBさんのことを盛り
込み、申立ては無事に受理されました。

「輸入差止申立」制度は、自己の権利を侵害すると認める貨物が輸入されようとする場合に、
税関長に対し、当該貨物の輸入を差止め、認定手続を執るべきことを申し立てる制度です。
簡単に言えば、この商標をつけた商品を注意して確認してくださいと税関にお願い
する制度といえるかもしれません


申立ての受理から数ヵ月後・・・
Aさんの元に、東京税関より、「認定手続」を開始したのと通知が届けられました。
東京税関が、模倣品が輸入されようとしているのを発見し、輸入を差し止めるかどうか検討して
いるのです。
輸入者は、特に争う姿勢を見せなかったため、模倣品は商標権の侵害品と認定され、Aさんの下には
「認定通知書」が届き、模倣品の輸入を、水際でストップすることができました
その数ヵ月後、模倣品は、税関で没収され、処分されました。